あいネット島根 第75号 平成25年7月1日発行 1.障害者総合支援法の施行で変わったことは?  前回のあいネットでも紹介しましたが、この4月から「障害者総合支援法」が施行されました。 この中で、取り扱いが変わり、新たに県の事業となるものが下記の2点です。 (新旧対照表あり)  1.手話通訳者、要約筆記者の派遣 @ 複数市町村の住民が参加する障害者団体等の会議、研修、講演、講義等 A 市町村が派遣できない場合などへの派遣 2.連絡調整 A市在住の者が同都道府県B市(又は他都道府県C市)に出向く場合などにおいて、 都道府県が両市間の派遣調整を行う場合。 派遣と連絡調整の事業については、県から委託を受け情報センターが実施することになります。 ただ、厚生労働省から「ガイドライン」の提示が遅れたため、これに基づいた県の具体化作業も 遅れています。したがって現時点においては、情報センターで事業実施ができない状況です。 今、県が関係団体に@対象となる会議、研修、講演等の範囲 A経費がどれくらいになるのか  B4月以降、事業実施までにかかる経費の取扱について調査し、具体的な取り決めを策定中です。 それが決まり次第、情報センターとしては事業を開始していかなければなりません。 それまでの間、関係団体の方々にはご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。 なお、手話通訳者養成と要約筆記者の養成については、県の必須事業として引き続き情報センターが行います。 --1/4-- 2.おもなできごと (1).要約筆記者移行講習会  聴覚障がい者の福祉の向上と社会参加を促進するとともに、社会との架け橋となる支援技術を持った 要約筆記者を育成することを目的として、平成24年5月からスタートし、今年は、2回目となります。 前年度と同様に、32時間の講習内容で開催します。今年度は、少人数での開催ですが、要約筆記奉仕員 から要約筆記者へと移行をするための大切な講習会です。要約筆記者登録をめざして、頑張っていただき たいと思います。  (2)難聴者・中途失聴者のための手話教室  平成25年度「難聴者・中途失聴者のための手話教室」を第1回目5月16日(木)、第2回目6月20日(木) に開催しました。今年度は昨年と場所を変えて出雲市で開催しました。参加者は1回目5人、2回目3人でした。 1回目は、まず「ろう学校生活の体験」の講義をし、その後手話の実技をしました。基本的な挨拶や、講習会で 使う手話、自己紹介などを学んだあと、経験者と初心者の2グループに分かれました。経験者のグループでは 自分の話したいことをテーマごとに手話で話し、初心者のグループではこの日に習った手話表現の復習をしました。 経験者は指文字を覚えられて良かったと思います。 2回目は、指文字、数字、県名、手話の成り立ちごとの手話表現をしました。盛りだくさんでしたが、皆さん 楽しそうに表現しておられました。 ☆4月27日(土)と5月18日(土)の山陰中央新報で紹介されました!   (3)手話通訳者ステップアップ研修会  5月19日(日)「手話通訳者ステップアップ研修会」(於:いきいきプラザ)を「福祉制度」というテーマで 16名の参加者で開催しました。 午前中は4月に施行された「障害者総合支援法」の「地域生活支援事業」の内容を聞いて表現するという学習を しました。手話通訳をする場合、制度についての知識も必要となりますので、通訳技術の練習も兼ねての学習と なりました。 午後は、講師の齋藤一子さんに、全日本ろうあ連盟や島根県ろうあ連盟の活動の歴史について「アイラブパンフ 普及運動」「運転免許裁判」「島根県ろうあ連盟事務所の変遷」などテーマごとにお話していただき、それを 読み取り内容を確認するという学習をしました。 今回は新規登録の手話通訳者の方も初めて参加され、これから先輩手話通訳者とともに学びながら通訳活動を続けて いっていただきたいと思いました。 (4)手話通訳者養成講習会  平成25年度・26年度2年間で90時間の「手話通訳者養成講習会」が6月8日(土)に始まりました。県内各地から 11名の受講生が集まり、これから手話通訳を目指す仲間として学んでいかれます。手話の技術だけではなく、 手話通訳者としての基本的な知識を身につけて、手話通訳者登録をめざして頑張っていただきたいと思います。 手話通訳者養成講師団一同応援しています。 3.お知らせ  9月1日(日)いきいきプラザ301・302 10時〜12時  聴覚障害者のためのセミナー 13時30分〜15時30分  IT特別講座 詳細は後日お知らせします。 お楽しみに♪ --2/4-- 4.次の国政選挙からインターネットを使った選挙運動ができるようになります。  ネット選挙解禁についての概要を簡単にまとめました。  @政党や候補者は、自身のホームページやブログが更新可能になります。また、SNS(ツイッター、フェイス ブック等)を使って、街頭演説の情報を公開したり、自分の政策を語った動画を配信したりすることもできる ようになります。 私たち有権者もネットで特定の候補者を応援したり、投票の呼びかけを行ったり、逆に批判したりすることも できます。(条件あり) A候補者・政党等は支持者への電子メール配信が可能になります。(条件・制限あり) メールアドレス等の表示義務に注意する必要があります。 正しい情報を見極め、上手に利用しましょう。 5.情報機器の紹介 補聴援助システム アミーゴアーク FM受信機 & アミーゴ T31送信機  この補聴援助システムは話し手の声をFM電波で直接補聴器へ音を届けるものです。話し手は送信機を使用し、 聞き手は受信機を首からぶら下げます。 ※聞き手の補聴器にTコイル機能がないと使用できません。 ☆情報センターには、送信機2台と受信機4台あります。  お試し可能ですので、職員までお声かけください。 --3/4-- 6.行事予定(※は他団体主催) 7月 6日  手話通訳者養成講習会(大田) 7日  要約筆記者移行講習会(松江) 13日 難聴者・中途失聴者のための手話教室 14日 要約筆記者移行講習会(浜田)   ※盲ろう者友の会防災勉強会(出雲)   ※全通研医療班研修・学習会(松江) 17日 手話通訳者等派遣コーディネート担当者研修会(松江) 20日 手話通訳者養成講習会(大田) 21日 手話奉仕員等研修会(安来) 28日 要約筆記者移行講習会(浜田) 8月 3日  手話通訳者ステップアップ研修会(大田) 4日  要約筆記者移行講習会(松江) 10日 手話通訳者養成講習会(大田) 11日 要約筆記者移行講習会(松江) 17日 難聴者・中途失聴者のための手話教室(出雲) 23〜25日※全国手話通訳問題研究集会(岐阜) 25日 要約筆記者移行講習会(浜田) 9月 1日  聴覚障害者のためのセミナー(松江)    IT特別講座(松江) 7日  手話通訳者養成講習会(大田) 14日 手話通訳者全国統一試験のための事前学習会(大田) 19日 難聴者・中途失聴者のための手話教室(出雲) 22日※第19回中国地区ろう者文化学習会(出雲) 28日 手話通訳者養成講習会(大田) 29日 要約筆記者移行講習会(松江) 7.ミニ個展 4月 着物・羽織(長富須美江さん・松江市) 5月 木彫り作品(野津智則さん・松江市) 6月 写真(長岡修身さん・出雲市)   8.ライブラリーだより  平成25年4月1日から聴覚障害者用ゆうパック運賃料金が改正されました。  長さ+幅+厚さの合計によって運賃額が変わります。 60cmまで100円 80cmまで200円 1mまで300円 1.2mまで400円 1.4mまで500円 当センターのホームページに貸し出しできるビデオやDVDの一覧を掲載しました。 利用案内も見やすくなりましたので、どうぞご覧ください。 ホームページのアドレスは、http://www.shimane-choukaku.jp/jigyo/library.htmlです。 9.かずかず(4月1日〜6月28日) 手話通訳派遣コーディネート 24件 要約筆記派遣コーディネート  15件 盲ろう者通訳・介助員派遣コーディネイト 23件 リレーサービス        80件 来館者数           645人 15.最後に 通訳付き行事や字幕付映画のお知らせが届くメールマガジン(FAXでもOK)の登録者も随時募集 しています。ぜひお申し込みください。 ブログ:http://shimachou.blog8.fc2.com/ 【編集後記】  梅雨が明けたらいよいよ本格的な夏がやってきますね〜。夏といえば、私にとっては、やはり「水郷祭」 が一大イベントです!2013年は8月3日(土)、4日(日)開催の予定。見慣れた宍道湖畔ですが、この2日間は 数十万人もの人が訪れるんですよね…。 さて今年はどこから眺めましょう?♪ --4/4--