あいネット島根 第67号 平成23年7月1日発行 1.「障害者基本法」一部改正 4月22日、「障害者基本法」の一部を改正する法律が国会に提出されました。 これは、「障がい者制度改革推進会議」の意見を踏まえ策定されたもので、 第3条の中に意思疎通のための、又情報の取得や利用の手段としての言語に 手話も位置づけられました。 聴覚障害者の皆さんが全国手話問題研究会島根県支部等の方々と共に取り組まれた 「ウィ・ラブ・コミュニケーション」パンフの普及運動の大きな成果だと思います。 改正案の中では、基本的施策として「情報の利用におけるバリアフリー化等(第22条)」 や「選挙時における配慮」及び「司法手続きにおける配慮等」の新たな項目が盛り込まれました。 しかし、言語としての手話の位置づけが、障害者が地域で生活していく上ででの「権利」 としては規程されず、「可能な限り」という表現にとどまっています。 また、選挙や司法の場での配慮は、既に一部取り組まれている内容です。 そうは言っても、この法律改正案は障害者にとって大きな一歩前進だと思います。 今後とも、「障害者権利条約」を真の意味で批准できるよう、さらなる法律の整備を期待する ものであります。 2.火災報知器を取り付けましたか? 消防法に基づく市町村条例により、設置が義務化となりました。 寝室に(二階に寝室のある家は階段の上にも)設置することになっています。 火災報知器を設置し、火災を早期発見することで、命や財産を守ることができます。 センターでは火災報知器の音を、光や振動でお知らせする機器を展示していますので、 実際の光や振動の様子を見てください。 (火災報知器の写真) 3.地デジの準備はお済みですか? アナログテレビ放送は7月24日24時に終了します。 地上デジタル放送対応のテレビに買い換えるか、アナログテレビにデジタルチューナーを接続 してください。また、下記のアナログテレビも使用できなくなります。 @カーナビのアナログテレビ Aパソコンのアナログテレビ機能 Bお風呂のアナログテレビ機能 アナログビデオデッキの録画機能(再生は可能です) ※わからないことがあれば、センターから地デジコールセンターに問い合わせることができます。 --1/4-- 4.情報センターの職員紹介 今年度から新しくスタートした情報センターの職員をご紹介します。 所長 有藤和夫 主事 河野典子 主事 坂田まりえ 手話通訳員 桑田愛子 相談員 青木万里 事務員 宮内真理子 よろしくお願いします。 5.おもなできごと @要約筆記奉仕員ステップアップ研修会を行いました。 5月21日(土)あすてらす(大田市)にて、第1回ステップアップ研修会を開催しました。 テーマは「チームワーク」。役割、座る位置、交代等の講義を行った後、実技をしました。 実技中はビデオ撮影をして、実技修了後、撮影した映像を見ながら講師からの講評を聞きました。 自分の書いている姿を見ることはあまりないと思いますが、文字をまっすぐ書いているつもりでも、 座る位置・手の動かし方によって、右上がりに書いていること、OHCの設定方法(ズームにしすぎた 為に文字がはみ出てスクリーンに映らなかった)、スピーカーの位置、事前打ち合わせの大切さを 学んでいただきました。参加者が少なく残念でしたが、充実した研修となりました。 A手話通訳者ステップアップ講座を開催しました。 5月21日(土)いきいきプラザ島根で「第1回手話通訳者ステップアップ講座を開催しました。今年度 新たに登録された手話通訳者5名を含め、25名の参加となりました。 学習用DVDを利用して、読み取り通訳練習をしました。初めて見るろうの方の手話を読み取る難しさは ありますが、皆さん熱心に学ぶことができました。 それと平行して、ろう講師とコミュニケーションする面談も行い、それぞれに日頃の活動や思いをお話 できたのではないかと思います。手話通訳者としての意欲につながると良いと思いました。 B手話通訳者養成講習会が始まりました 平成23年度「手話通通訳者養成講習会」が6月4日から始まりました。24年度と合わせて2年間の講習 となります。開催地は大田市(主にあすてらす)です。県内各地からの申し込みがあり、今回は23名 の皆さんが講習を受けられることになりました。手話技術だけでなく、手話通訳者としての基本的な 知識を学び、手話通訳者登録をめざして頑張っていただきたいと思います。 C「第59回全国ろうあ者大会in佐賀」に参加しました 6月11日(土)〜12日(日)佐賀市文化会館で開催された「全国ろうあ者大会」に参加しました。 昨年は島根県での開催で大忙しの全国大会でしたが、今回は気楽な気持ちでの参加となりました。 大会期間中はあいにくの雨で主催者は大変だったのではと、主催県の気持ちを昨年の経験から思ったり しました。2200人を越える参加者とのことで盛大な大会式典となりました。島根県ろうあ連盟は昨年の 開催県として感謝状を授与されました。分科会は「ろう運動」「手話」「機関紙」「教育」「情報通信技術」 があり、「ろう運動」では現在国で検討されている障害者制度改革推進会議での動向など最新の状況を知る ことが出来ました。島根からは26人の参加があり、現地で交流することも出来ました。 --2/4-- D「全国聴覚障害者情報提供施設協議会」総会及び大会に参加しました 「全国聴覚障害者情報提供施設協議会」総会及び大会が、6月22日、23日に和歌山市で開催されました。 今総会では、新たに大阪府と高知県に情報提供施設ができ、参加がありました。 これにより、全国47都道府県と19政令指定都市の内、33都府県、6政令市に「聴覚障害者情報センター」 等が設置され、また平成25年度までには新たに三重県、奈良県、佐賀県、沖縄県及び堺市にも 「聴覚障害者情報提供施設」が設置される見通しとなりました。 今大会では、役員が改選され、新理事長に石野富志三郎氏(滋賀県・全日本ろうあ連盟理事長)、新副理事長に 黒崎信幸氏(神奈川県)が就任しました。  また、当情報センターの有藤所長が「中・四国ブロック」のブロック代表及び理事に就任しました。 来年度の総会等の開催地は、千葉県に決まりました。 6.ライブラリーだより @新しいDVDが入りました 分類番号 タイトル 時間 DA2011-001  福祉ネットワーク シリーズ地域からの提言(1)地域みんなで子どもを育てる  29分 DA2011-002  ハートをつなごう「若者のこころの病」(1)                 29分 DA2011-003  ハートをつなごう「若者のこころの病」(2)                 29分 Aお知らせ 字幕付ビデオ、DVDは、郵送でお送りすることができます。 FAXでセンターへ申込み→ケースに入れて郵送(返却時の送料は自己負担ください) 新しいビデオライブラリー登録カードに変更します。センターでビデオを借りられる時は、 カードをご持参くださいますようお願いいたします。 7.ミニ個展 4月(折り紙、パッチワーク等)松江市の三島美知枝さん、雲南市の柘植恒子さんの作品(写真) 5月(子供服、人形等)松江市の石川典子さんの作品(写真) 6月(写真展)雲南市の藤原薫さんのいろいろな汽車の写真(写真) --3/4-- 8.行事予定(※は他団体主催) 7月 9日 手話通訳者ステップアップ    講座(出雲) 23日 ※手話通訳者全国統一試験 説明会(全国手話研修センター) 24日 手話奉仕員等研修会(大田) 30日 ・※手話通訳士養成講座    (出雲市社会福祉センター)    ・要約筆記奉仕員ステップアップ研修会 31日 要約筆記奉仕員ステップアップ研修会    (いきいきプラザ) 8月 6日 ・要約筆記奉仕員ステップアップ研修会(出雲)    ・手話通訳者養成講習会(大田) 7日 ・聴覚障害者のためのセミナー    ・IT特別講座(いきいきプラザ) 21日 手話指導者研修会(大田) 26〜28日 ※全国手話通訳問題研究集会(大分) 9月 3日 ・要約筆記奉仕員ステップ    アップ研修会(浜田)    ・手話通訳者養成講習会(大田)  10日 ・要約筆記奉仕員ステップアップ研修会(浜田) ・手話通訳者統一試験のための事前学習会(大田) 17日 手話通訳者養成講習会(大田) 24日 ※手話通訳士養成講座(出雲) 25日 手話奉仕員等研修会(雲南) 9.聴覚障害者のためのセミナー 日時:8月7日(日)10:00〜12:00 会場:いきいきプラザ島根3階(304・305研修室) テーマ:「地震に備えよう」 いつ地震が起こるかわかりません。「地震が起きる前から準備するものは何か、 地震が起きたときはどうしたら良いか」みなさん一緒に学びましょう。 ぜひご参加ください。 10.IT特別講座 日時:8月7日(日)13:30〜15:30 会場:いきいきプラザ島根3階(304・305研修室) テーマ:「スマートフォンについて知ろう!」 最近話題のスマートフォンについて、携帯電話との違いや魅力など、興味はありませんか? たくさんのご参加お待ちしています☆ 11.難聴者・中途失聴者のための手話教室 手話を学ぶことでコミュニケーションの幅は広がります。楽しく手話を学びながら、 同じ障害を持つ方々と交流してみませんか? 対象者:県内の難聴者、中途失聴者 開催期間:6月〜11月までの計6回(13:30〜15:30) 会場:いきいきプラザ島根 講師:島根県聴覚障害者情報センター 青木 受講料:無料(別途テキスト代1300円) 情報保障がつきます。 問合せは島根県聴覚障害者情報センターまで 12.「スピーチサポートDS」が体験できます スピーチサポートDSとは、発話が不自由な方のコミュニケーションを支援する携帯ゲーム機用ソフトです。 「プロジェクトゆうあい」さんのDSをお借りして、情報センターに3台置いています。 手書き文字で、離れていてもリアルタイムで筆談ができます。ぜひ体験してみてくださいね。 13.かずかず 手話通訳派遣コーディネート 23 件 要約筆記奉仕員コーディネート 77 件 盲ろうコーディネイト 16 件 リレーサービス         54 件 来館者数              551 人 14.編集後記 今回から新しく編集担当になりました。紙面のレイアウトや編集は今まで経験したことがないので、 四苦八苦しながら作成しました。これから、皆さんに役立つ情報を、見やすくわかりやすく、 お伝えできるようがんばりたいと思います。 --4/4--