あいネット島根 第101号 令和2年1月発行 1.年頭ごあいさつ  新しい年を迎え、皆様におかれましては益々ご壮健のことと拝察申し上げます。  NHK総合テレビの朝ドラ「スカーレット」では、ヒロインが滋賀県の信楽焼の窯元で絵 付師の役を演じる場面が昨年の11月頃から放映されていますが、彼女が丹念に絵付けを施 していたのが“火鉢(ひばち)”でした。それもかなりサイズの大きい火鉢で、あんな重そ うな陶製品をほっそりした女優さんがよく持ち歩けるなと思いながら毎回、できるだけ見逃 さないようにしています。 さて、その火鉢ですが、実際に暖をとる手段として使用しておられる家庭はだんだん少なく なっているのではないでしょうか。我が家にも小さめのサイズのものは残っていますが、全く 出番がないまま何年もほったらかしの状態です。  暖をとるといえば私が子どもの頃は“掘りごたつ”が特に田舎の地域では主流であり、炭や 豆タンという名の固形燃料を風呂の焚き口に何個か入れ、燃焼して真っ赤になると取り出して こたつの中に置くといった、いかにも昔風の手段で冬の寒さをしのいでいました。  今は様々な種類の暖房器具が使われるようになり、安全面・衛生面にも配慮してあって選択 肢が広がっています。夏場にあっては暑さ対策としてエアコンなどの冷房器具を上手に活用し ましょうとの呼び掛けが盛んに行われていますが、冬期においても快適に過ごせるよう防寒対 策をしっかり意識したいものです。  皆さまがくれぐれも体調を崩されるようなことなく、お元気で春を迎えていただきたいと切 に願っています。  島根県聴覚障害者情報センター 所長 内部 康博 2.「障がいのある人もない人も 共に住みよいまちづくり条例」に基づく松江市長表彰!  祝 要約筆記通訳の会まつえたんぽぽ  要約筆記通訳の会まつえたんぽぽが松江市の2019年度「障がいのある人もない人も共に住み よいまちづくり条例」に基づく表彰団体に選ばれました。  2019年12月9日(月)に松江市役所において授与式があり、要約筆記通訳の会まつえたんぽぽ 安達美香会長が出席し、団体2団体のうちの1団体として松浦正敬松江市長から表彰状を受け取 られました。おめでとうございます。 【要約筆記通訳の会まつえたんぽぽ 安達美香会長からのコメント】  この度、私達まつえたんぽぽは、松江難聴者協会の推薦を受け、松江市長表彰を受けました。  日々、聴覚障がいの皆さんの社会参加を少しでも手助けできるよう、要約筆記活動に取り組んで きました。その活動が認められ、会員一同大変嬉しく思っています。  日頃から交流のある松江難聴者協会の皆さんはじめ、利用者の方々の多様なニーズに対応できる よう、これからも頑張っていきたいと思います。 --1/4-- 3.おもなできごと 【手話通訳者養成講習会】  5月に始まった手話通訳者養成講習会も、12月末で16回を数えました。手話奉仕員養成講座で学んだ ことの復習に始まり、書き言葉・話し言葉・手話表現の要約、読み取り・聞き取り通訳と、幅広く学習 をしています。1月からはさらにレベルアップしていきます。復習をしっかりして全員で力を付けていき ましょう。 【第3期要約筆記者養成講習会が始まりました】  令和元年10月5日(土)から、令和2年11月までの日程で、大田市民会館を主会場として、講習会がス タートしました。県内各地から19名(手書き9名、パソコン14名)の受講者が集まりました。  学ぶことの多さに、不安になることも多々あると思いますが、受講生同士で、励ましあいながら研鑽 を重ね、修了まで頑張っていただきたいと思います。  養成講師、センタースタッフ一丸となって、サポートしていきます。 【手話奉仕員・手話通訳者研修会】  「コミュニケーション力を高めよう」というテーマで、10月6日(日)サンワーク木次で行いました。  奉仕員・通訳者49名、ろうあ者3名の方に参加していただきました。身振りを使った伝言ゲームでは 「カワウソ」がなかなか通じなかったり、指文字の覚え方や手話を始めたきっかけなど、各地域のろうあ 者・健聴者と話ができて楽しく学ぶことができました。 【手話通訳者全国統一試験のための事前学習会】  事前学習会を10月〜11月の間に3回行い、年間で6回の学習会を終えました。後半の3回は場面通訳、手 話の要約についての集中的な学習と、年間を通して学習会の最後にはミニテストを行い、読み取る力、 表現する力、まとめる力の向上を目指しました。 【第2回手話指導者研修会】  11月10日(日)あすてらす(大田市)で、(一社)福岡市ろうあ協会会長の山本秀樹氏を講師にお迎え し、指導者研修会を開催しました。参加者は24名(内ろうあ者8名)でした。テーマは「手話指導のレベ ルアップ」で、山本氏の活動状況、手話の新旧の歴史や手話言語法制定の要請運動について熱い思いの伝 わってくる講義と、参加者の模擬指導に対する的確なアドバイスをいただき、非常に良い刺激を受けまし た。今後の島根での指導に活かしていきたいと思います。 【手話通訳者全国統一試験実施】  12月7日(土)手話通訳者全国統一試験を実施しました。事前に情報交換したり助け合ったりしている様 子を見ると、受験者同士の絆を感じました。合格発表は3月2日(月)です。たくさんの方が合格されるよう 祈っています。 【手話通訳者ステップアップ研修会】  今年度最後の手話通訳者ステップアップ研修会を12月15日(日)スティックビル(松江市)で開催しまし た。参加者は26名で、テーマは「ろうあ運動」。今回は特に〜ろうあ者とスポーツ〜について、ろうあ者の スポーツの歴史の講義や、スポーツに関するDVDをマイクを使って読み取り通訳を行い、緊張感の中、それ でも興味深く楽しく学ぶことができました。 【全国統一要約筆記者認定試験のための事前学習会】  2月16日(日)の認定試験に向けた事前学習会を開催しています。今年度の事前学習会は、いわみーるが会場 です。  1回目の学習会は、12月21日(土)に開催し、午前は、要約力を鍛える練習。午後は音源を聞いての実践でし た。少人数でしたので、実践内容を投影し、検証をしました。試験に向けての対策を理解していただけたと 思います。2回目は、2月1日(土)に開催します。  たくさんの方が試験に合格され要約筆記者として活動していただくことを期待しております。 --2/4-- 【松江市立津田小学校4年生の皆さんが学習に来られました。】  今年も松江市立津田小学校4年生の皆さんが、聴覚障がい者の学習のため、11月22日(金)の午前中に2クラス、 27日(水)の午前中に2クラス、当センタースタジオに来られました。  「耳が聞こえない人が生活に困ることは何なのか?」「耳が聞こえない人と話すためにはどうやるの?」など の質問に対しての講演、日常生活用具の体験、手話を使ってのあいさつ、児童のみなさんの名前の指導をしまし た。  昨年同様、名前の手話指導の時に盛り上がりました。児童のみなさんは、耳が聞こえない人についての学習が できたと思います。そして手話が楽しかったという顔をしておられました。  松江市立津田小学校4年生のみなさん、ありがとうございました。 4.参加してきました 【中四国ブロック情報提供施設長会議】  11月20日(水)に岡山県聴覚障害者センターにおいてブロック内9県の施設長が一堂に会し、主に二つのテーマで 意見を交わしました。  一つ目は「電話リレーサービスについて」であり、鳥取県と岡山県それぞれの取り組み状況に関し運用の効果、 並びに現状における課題等の説明を受け、今後の展望などを話し合いました。  二つ目は「災害時の支援対策について」として、初めに鳥取県と徳島県との間で10月15日付けで締結された『災 害時におけるきこえない・きこえにくい人の支援連携協定』に関して、両県の施設長さんからそこに至るまでの経 緯等に関する説明を受けました。また、平成28年4月に発生した熊本地震において、発災直後に現地で支援活動にあ たられた施設長さんから経験談などを聞かせていただき、初動体制をいち早く確立することができるよう、ブロッ ク内施設の役割分担的な取り決めを整えておくことの重要性を学ばせてもらいました。 【中四国ブロック情報提供施設意思疎通支援事業担当者会議】  12月11日(水)岡山県聴覚障害者センターで意思疎通支援事業の担当者会議がありました。自己紹介から始まり、派 遣事業、緊急時の連絡方法などについて、各県から発表がありました。県によって方法はまちまちでしたが、興味深 く聞くことができました。 5.今年の職員の抱負 所長 内部 康博 「中学時代の同級生による還暦祝いの集いが来年の正月に予定されていて、今年はその準備にかりだされる機会が多 くなりそうです。先輩方が趣向を凝らして場を盛り上げた過去の例を参考に、この日を楽しみにしてくれている遠方 に住む友人たちが、次回の古希(数え七十歳)の祝いにも必ず帰郷して出席するよと言ってくれるのを期待し、思い 出に残る一日を演出できるような企画を練ることが今年一年をとおしての課題になりそうです。」 業務主任 河野 典子 「「太った?」と言われ続けて〇〇年。風邪を引いて病院に行っても、診察前に「太った?」と言われる始末。今年 こそは、痩せてみせます。」 手話通訳員 宮内 真理子 「手が空いた時は、のほほ〜んとゆったりくつろぎ、パワーを溜めて次に備えます。」 事務員 今岡 すみ江 「今年こそは、痩せて、モデルを目指す。」 相談員 陶山 智詠 「新車を買い替えたくても、愛車となかなか離れられないまま今年の春でもう十一年になろうとしている。  愛車と離れる気持ちの準備、そして、新車を買うためのお金を貯めます。」 事務員 加藤 富子 「@「永遠の四十八歳」?を目指し、向上心と継続を友として、仕事・趣味・健康にあらゆる手段を酷使し精進したい です。  Aセンターに在籍するのもあと少し、おおらかに、誇りをもって仕事に邁進しておられる皆様と仕事が出来たことに 感謝しています。センターの皆様のご健康とご活躍を切に願うとともに、利用者の皆様の笑顔とご健康を祈っています。」 --3/4-- 6.ミニ個展 10月「よみがえった古布と人生」小笠原まゆみさん(浜田市) 11月「スマホスタンド」NPO法人松江市聴覚障害者協会のみなさん(松江市) 12月「しめ縄」藤原敏美さん(雲南市) 7.行事予定(※他団体主催) 1月 11日 手話通訳者養成講習会(大田) 11日 要約筆記者養成講習会(大田) 12日※島根県ろうあ連盟福祉講演会・新年会(益田) 18日 要約筆記者養成講習会(大田) 19日 聴覚障がい者のためのセミナー(松江) 19日 IT特別講座(松江) 25日 手話通訳者養成講習会(大田) 25日 要約筆記者養成講習会(大田) 26日 要約筆記事業検討委員会(松江) 26日 手話事業検討委員会(松江) 2月 1日 全国統一要約筆記者認定試験のための事前学習会(浜田) 8日 手話通訳者養成講習会(大田) 9日※しまね盲ろう者友の会交流会(料理教室)(松江) 9日※しまね盲ろう者友の会勉強会(新年会)(松江) 15日 手話通訳者養成講習会(大田) 16日 全国統一要約筆記者認定試験(松江) 22日 要約筆記者養成講習会(大田) 29日 手話通訳者養成講習会(大田) 29日 要約筆記者養成講習会(大田) 3月 1日 第2回利用者交流会(松江) 7日※三団体交流会(出雲) 8日※盲ろう通訳介助員コミュニケーション技術(点字・指文字)(松江) 14日 手話通訳者養成講習会(大田) 14日 要約筆記者養成講習会(大田) 15日 要約筆記者養成講師団会議(大田) 21日 手話通訳者養成講習会(大田) 22日 要約筆記者養成講習会(大田) 22日 手話通訳者養成講師団会議(大田) 8.お知らせ ★第2回利用者交流会 3月1日(日)開催!★  皆さんと一緒に楽しく、クイズ大会をしませんか?  お申込みをお待ちしています♪ 場 所:いきいきプラザ2階201研修室 時 間:13:30〜15:30 参加費:無料 締 切:2月20日(木) 申込み用紙にご記入のうえ、FAXでお申し込みください。(電話も可) FAX:0852−32−5961 ★臨時休館のお知らせ★ ・2月16日(日)12:00〜16:00   全国統一要約筆記者認定試験のため ・3月1日(日) 13:30〜15:30   第2回利用者交流会のため ご理解とご協力をお願いいたします。 9.メルマガ登録者募集  手話・要約筆記付きの行事など、さまざまな情報を月に1〜2回、メールかFAXでお送りしています。  登録は無料☆簡単!  必要事項を書いてメールするか、申込用紙をFAXしてください。  詳しくはホームページをご覧いただくか、お問い合わせくださいませ。 10.かずかず 手話通訳派遣コーディネート 34件 要約筆記派遣コーディネート 18件 リレーサービス 51件  来館者数 597人    (10月1日〜12月27日現在) --4/4--